この記事で分かること
- 公表されている取引データでは、場所の細かいところまでは分からないこと
- 大田区の建物なら、建築計画概要書をどこで見られるか(費用と条件つき)
- 資料の数字と現地で見たことが食い違ったときの、考え方の置きどころ
2026年9月に、公表データの粒度と建築計画概要書の閲覧先を書き足しました。
こんにちは。不動産歴26年、山田です。
今日は少しスピリチュアルなお話を。
でもこれは、実際に僕が現地で感じた“リアルな体験”です。
ある日、お客様から「都内で収益アパートを探してほしい」
というご依頼がありました。
現地調査に向かった物件は──
新築予定、駅から徒歩5分、利回り6.5%。
資料上の条件はとても優れていて、
立地や収支シミュレーションも申し分ありませんでした。
物件までは明るく整った住宅街が続き、
「これはご紹介できるかもしれない」
と思いながら、足を進めていたんです。
ところが。
目的地に近づき、“奥の奥”へと入った瞬間、
空気が変わりました。
周囲とは明らかに異なる空気感。
まるで時間が止まっているかのような古びた家が隣にあり、
傾いたブロック塀は鉄パイプで無理やり支えられていました。
重たく、淀んだ空気。
呼吸が浅くなっていくような、そんな場所でした。
その時、ふと視線の先に──
一匹の猫が、静かに現れたんです。
僕は猫が大好きです。
でも、なぜか“本当に立ち止まるべき時”には、
猫がそっと現れてくる。
今回もそうでした。
まるで「この物件はやめておきなさい」
と語りかけられているような気がして、僕は一歩引きました。
もちろん、表面的な説明としてはこう言えます。
「傾いた塀が倒壊リスクになる」
「隣地とのトラブルの可能性がある」
でも、本当の理由は──
その土地が持つエネルギーの低さです。
数字や条件も大切です。
でも、現地に行かなければわからない
“場の空気”は、確実に存在します。
不動産とは、単に「建物を買うこと」ではありません。
その場所に、誰かが暮らす。
その時間が、安心できるものかどうか──
それを預かるのが、僕たちの仕事です。
だからこそ、僕は今日も足を運び、空気を感じて、
不動産をご提案しています。
この話が、誰かの「直感を信じるきっかけ」になりますように。
資料には、隣の様子が書かれていません
本文は「資料上の条件はとても優れていた」「現地に行かなければわからない“場の空気”がある」という話でした。公表されている取引のデータでも、場所の細かいところまでは分かりません。レインズ・マーケット・インフォメーションは、価格を十万円単位で四捨五入し、面積を5平方メートルの幅で示し、成約時期を3か月で区切った範囲にして、丁目単位の所在地は出さない決まりで公開されています。
出どころ: レインズ・マーケット・インフォメーション(運営は全国指定流通機構連絡協議会)の「初めてご利用するかたへ」。価格は十万円単位を四捨五入、面積は5平方メートルの幅、成約時期は3か月で区切った範囲、丁目単位の所在地は出さない。
つまり、隣の家の傾きや塀の様子は、公表データからは読めません。本文が足を運ぶ理由は、ここにあります。
隣の建物のことは、記録でも確かめられます
本文にある「傾いたブロック塀」「隣地とのトラブルの可能性」は、見た目のほかに記録でも当たれます。大田区内の建物なら、建築計画概要書を区役所本庁舎7階の「まちづくり情報閲覧コーナー」(大田区蒲田5-13-14、建築審査課 管理調査担当)で見られます。閲覧は無料で、写しの発行は1件300円です。対象は昭和46年度以降に建築確認があった区内の建築物のうち、保管されているものです。郵送では扱わず、地域庁舎や出張所でも扱いません。閲覧中の撮影もできません。
出どころ: 大田区「建築計画概要書等の閲覧・発行」。
古く見える建物が、いつの建築確認なのか。そこに何が建つ計画だったのか。現地で気になったことを、あとから紙で確かめられる場所がある、ということです。
買う理由を先に決めておくと、迷いません
本文は「不動産とは、単に建物を買うことではありません」と書いています。何のために買うのかを先に決めておくと、資料の数字と現地で感じたことが食い違ったときに、どちらを取るかを決めやすくなります。考え方はこちら → なぜ家を買うのか。大田区の中古マンションの入口はこちら → 大田区の中古マンション。
