この記事で分かること

  • 持ち家から「出ていくお金」は、借りる時期の金利で大きく変わること
  • マンションの管理維持費のうち、修繕積立金の目安の金額(国土交通省のガイドライン)
  • 「価値が下がりにくい」を、東京都区部の中古マンションの成約データで確かめる見方

2026年9月に、いまの金利と管理維持費の目安を書き足しました。

金持ち父さん貧乏父さんでいう資産とは
家賃収入がある不動産だけ?

金持ち父さん貧乏父さんの理論は
世界中の人に影響を与えました。

資産とは何かという
少し難しく感じることを
とてもシンプルに伝えていたので
それがわかりやすくてウケたのでしょう。

今回は金持ち父さん貧乏父さんの
根本理論と不動産に関する
考え方をお伝えしたいと思います。

基本的に持ち家(マイホーム)は
負債と考えるのが彼の理論ですが
僕はかなり違います。

資産とは何か

まずは資産の定義からお伝えします。

資産はもともと会計学の用語ですが、
一般にも広く使われていますね。

意味合いとしては
財産になるものすべてを指します。

つまり、お金になるものは
すべて資産というのが一般的な定義です。

理論的にはたとえ1円の価値しかなくても
その物は資産になります。

金持ち父さんことロバート・キヨサキ氏の
資産の定義はそれとはだいぶ違います。

資産とは自分のポケットに
お金を入れ続けてくれるものとしています。

ただそのものに価値があるだけではなく、
お金を生み出し続けられるかなのです。

逆に負債は自分のポケットから
お金が出ていくものと捉えています。

たとえ何百万、何千万の
価値がある不動産だろうと、
持っているだけでお金が出ていくのなら
負債となります。

たしかに各種税金をはじめ、
管理維持費がかかり続けますから
負債といってもおかしくはありません。

家と並ぶ代表例は車。

金食い虫とは言い得て妙ですね!

逆に投資のための賃貸物件なら
家賃収入が毎月入ってきますので
基本的に資産となります。

持ち家はローンがなかったとしても
管理維持費は全部自分持ちなうえに
税金もかかり続けるだけ。

だから持ち家は持ってはいけないと
金持ち父さんは言い続けているのです。

資産か負債かは紙一重

たしかに金持ち父さんの言い分もわかります。

わかりますが…
何が資産になるのか、
何が負債になるのかは
常に一定の法則で決まるわけではないです。

不動産が代表例です。

金持ち父さんの理論では、
基本的に賃貸不動産が資産になる
というものだと思います。

あくまでそれは「基本的に」です。
または一般的に、ともいいます。

賃貸物件だって入居者がいなければ
十分負債になりえます。

家賃相場も周辺の環境変化により
安くせざるを得ない場合もありますし、
ライバルが出現したらなおさらです。

下手な選び方をしたら
売ろうにも売れない状況に
陥ることだって十分ありえます。

例えば道路沿いといった
不人気な物件を安いからという理由だけで
買ってしまったら負債になりやすいと思います。

さらには、周辺住民の騒音問題や
自然災害など思いもよらないトラブルが
起こることもあります。

立地などの条件だけでなく、
時間経過によっても
資産か負債かは移り変わります。

よって、投資目的の不動産だとしても
一概に資産になるとは言えないのです。

他のものもすべて同じです。

株や債券だって資産にもなれば
負債にもなりえます。

マイホームも考え方次第で…

ほとんどの人の捉え方としては、
持ち家=資産だと思います。

資産と一口に言っても
いろいろな解釈があります。

ただ儲けるためだけではなく、
安心できる場所という観点からは
疑いようもなく資産といえます。

世の中すべてをお金に換算できるものではない!

人間である以上、
そのように思うのが自然だと思うのです。

車も理不尽な税金や車検制度はあれど
ものすごく便利な代物なのですから
意味は負債だけではないですよね。

話を戻しまして、
では不動産は儲けるか損するかの
二択しかないのでしょうか。

もちろん、そんなことはありません。

僕の考えるマイホーム理論は、
憩いの場に住めると同時に
投資にもなるというものです。

正にいいとこ取り、一挙両得ですね!

そんなことが可能なのかと
思うかもしれませんが、もちろん可能です。

要は資産になるマイホームを買えばいいのです。

金持ち父さん貧乏父さん理論を
知っている人ほど矛盾していると
感じてしまうところですね。

でも実際、そういう物件はありますし、
見極めて買ってる人は昔からそうしています。

金持ち父さんは
ほとんどの人は負債を買っていると
豪語していますがその点は同感です。

日本の建物は築年数で価値が大きく変わります。

それは日本人の価値観によるものですが、
当然例外があるわけです。

簡単にいうと条件が良い物件なら
価値がとても下がりにくいので、
資産になるんですね。

資産とイメージしにくいのは、
金持ち父さん貧乏父さんがあまりにも
有名なのがひとつあります。

勘違い

資産=お金を生み出すもの、
すなわち家賃収入があるものと
思いこんでいる!

もちろんそれはそれで資産ですが、
資産の形態はそれだけではないよ、
と言いたいのです。

将来的にお金が戻ってくる不動産であれば、
実質稼いでいることと同じです。

金持ち父さん貧乏父さんの理論は
その観点が丸っ切り抜けていると思います。

そこに気づいていない人が多いのは
不動産やお金の勉強をしている人が
少ないのもあると思いますし、

教える人がとても少ないというのも
大きく関係していると思います。

少々ややこしい話でしたが、
要は不動産で資産といえるものは
家賃収入があるものだけではありません。

見極めて購入できれば
持ち家だって立派な資産になる。

まとめるとこんな感じになります。

「ポケットから出ていくお金」は、金利で変わります

本文は、持ち家は税金や管理維持費でお金が出ていくから負債だ、という金持ち父さんの見方を紹介しています。この「出ていくお金」の大きさは、時期によって動きます。日本銀行は2026年9月18日に政策金利(無担保コールレート翌日物)を1.25%程度へ引き上げ、9月24日から適用しました。同年6月は1.0%、その前は0.75%でした。

出どころ: 日本銀行「金融市場調節方針の変更について」(2026年9月18日)。

住宅ローンの変動金利は金融機関ごとに違うので、ここでは公表値のあるフラット35で見ます。2026年9月の資金受取分は、借入期間21年以上35年以下の最頻金利が年3.460%です。5,000万円を35年・元利均等で借りたときの毎月返済額は、金利1.08%なら約143,000円、3.46%なら約205,500円です(当方の計算)。同じ部屋を同じ値段で買っても、借りる時期で毎月の負担がこれだけ変わります。「資産か負債かは紙一重」という本文の話は、金利にもあてはまります。

出どころ: 住宅金融支援機構「最新の金利情報」(2026年9月資金受取分)。毎月返済額は当方の計算です。

管理維持費には、国が示した目安があります

本文の「管理維持費は全部自分持ち」は、マンションでは修繕積立金と管理費のことです。修繕積立金については、国土交通省が建物の規模別に目安の額を出しています。1平方メートルあたり1か月の金額です。

建物平均幅
20階未満・延床5,000㎡未満335円235〜430円
20階未満・5,000〜10,000㎡未満252円170〜320円
20階未満・10,000〜20,000㎡未満271円200〜330円
20階未満・20,000㎡以上255円190〜325円
20階以上338円240〜410円

出どころ: 国土交通省「マンションの修繕積立金に関するガイドライン」(令和6年6月改定)。機械式駐車場がある場合は別途加算です。

いまの積立金がこの幅のどこにあるか、長期修繕計画がどうなっているかで、買ったあとに出ていくお金の見当がつきます。大田区では、昭和58年12月31日以前に新築された6戸以上の分譲マンションは、管理の状況を区に届け出る決まりがあります(届出先は大田区 建築調整課 住宅政策担当)。

「価値が下がりにくい」を数字で見ると

本文は「条件が良い物件なら価値がとても下がりにくいので、資産になる」と書いています。その物差しになるのが成約データです。東京都区部の中古マンションです。

成約㎡単価成約価格成約件数
2020年81.67万円4,889万円15,087件
2025年130.75万円(前年比+13.2%)7,401万円(+11.2%)21,912件
2026年8月132.69万円(前年同月比−0.3%)——

出どころ: 東日本不動産流通機構「首都圏不動産流通市場の動向」2020年・2025年の年報、月例マーケットウォッチ2026年8月度(2026年9月10日公表)。区や地区の単位の成約価格は公表されていないので、東京都区部の値です。

5年で㎡単価は6割上がりました。一方で2026年8月は、2020年4月以来76か月ぶりに前年同月を下回っています。全体が上がる時期は、条件の良い物件も悪い物件もいっしょに上がります。本文の「見極めて買う」が効いてくるのは、こういう横ばいや下がる局面です。

レインズが公表しているのは東京都区部までで、大田区の単位の成約価格はありません。自分が見ている部屋が下がりにくいほうなのかを知るには、同じ建物・同じ駅の成約事例を並べるのが確かです。手順と大田区池上の実例はこちら → 不動産売却を成功するための自分査定。大田区の中古マンションの見方はこちら → 大田区の中古マンション、持ち家と賃貸の考え方はこちら → なぜ家を買うのか。